単行本: 224ページ
公益財団法人1moreBaby応援団(著
言語: 日本語
発売日:2017年5月30日
オランダが約30年間かけて行ってきた「働き方改革」について、現地調査の結果をもとに1冊の本にまとめました。
世界一子どもが幸せな国、オランダ。しかし、約30年前までは日本と同じような課題を抱えていました。男性が働き、女性が家庭を守る。経済が低迷したことによって将来への不安が募り、出生率は1.46まで下がりました。
それが現在では、ライフステージに応じた働き方が選択できるようになり、女性の就業率は70%に達し、高齢者の就業率も飛躍的に向上しました。それに合わせてGDPも向上し、一人当たりの生産性は日本を逆転したのです。そして、出生率は1.7まで回復しています。
この約30年の間、オランダでは何か起きたのか、その答えは、「働き方改革」にありました。 テレワークやワークシェアリング、同一労働同一条件、生産性重視の評価制度など、様々な取り組みによって制度と風土が変わっていったのです。
本書では、働き方改革の実現に向けて政府や企業、そして国民ひとり一人が何を行い、そして意識改革を行ってきたのかをまとめています。
この本のタイトルである「18時に帰る」。本書にも登場するオランダの変化を見続けてきた老夫婦が言っていた言葉です。私たちが日本の少子化問題を解消するための方法について質問したところ、「それは、18時に帰るだけでいいんです。」と答えてくれました。
現在の日本には様々な課題がありますが、オランダのように「18時に帰る」ことを国全体の共通認識としてもち、その実現を目指していくだけでいいのではないかと、私たちは感じました。